ディズニー再び。そして自信作のプーさんが無惨な姿で帰ってきた話
「しばらくはディズニーから離れられるかもしれない」
ドラえもん弁当を作った時、私はそう思っていました。
ついにディズニー沼を脱出した。
長かった戦いも終わった。
これでしばらくは丸い顔の平和なキャラクターたちと付き合っていける。
そんな希望を抱いていたんです。
甘かった。
本当に甘かった。
娘たちはそんなに簡単にディズニーを手放しません。
というわけで、ディズニー再び。
今回のリクエストは……
プーさん!
おお。
プーさん。
これはいける。
これは勝てる気がする。
ベイマックス、ジュディ、ニックと戦い続けてきた私です。
キャラ弁職人としての経験値も多少は積んでいます。
しかもプーさんは比較的シンプル。
丸い顔。
優しい表情。
あの独特の黄色。
いける。
今回はいけるぞ。
そんな予感がしていました。
そして結果。
めちゃくちゃ可愛くできた。
いや、本当に。
自画自賛かもしれませんが、かなり可愛くできたんです。
歴代キャラ弁の中でも上位。
むしろトップクラス。
完成した瞬間、
「え、可愛くない?」
と誰もいないキッチンでひとり確認。
角度を変えて見ても可愛い。
少し離れて見ても可愛い。
スマホで写真を撮っても可愛い。
これは自信作です。
過去最高と言ってもいい。
特にこだわったのが黄色。
プーさんと言えば黄色。
黄色が命。
そこで今回は卵を使いました。
しかも卵黄のみ。
白身を使わず、卵黄だけで鮮やかな黄色を表現。
見た目はほぼオムライス。
でもちゃんとプーさん。
われながら良いアイデアだったと思います。
きっと娘たちも喜ぶはず。
そう思って送り出しました。
そして帰宅後。
お弁当箱を開けます。
まず長女。
完食。
素晴らしい。
ありがとう。
母の努力が報われる瞬間です。
ところが問題は次女。
お弁当箱を見た瞬間、私は固まりました。
プーさんが。
いない。
いや、正確にはいる。
でもいない。
顔の大部分が消失している。
黄色の部分だけ綺麗になくなっている。
そう。
卵だけ残っているんです。
正確には卵部分を避けるように食べられている。
結果として、お弁当箱の中には無惨な姿のプーさん。
もはやホラー。
朝はあんなに可愛かったのに。
帰宅した頃には事件現場。
誰がこんなことを。
犯人は分かっています。
次女です。
でも納得できない。
だって次女、卵好きなんですよ。
卵焼きも好き。
スクランブルエッグも好き。
オムライスも好き。
むしろ好物。
なのに今回だけ残した。
なぜ。
どうして。
考えました。
もしかして卵黄だけだったから?
普段は全卵で作ることが多いので、味が違ったのかもしれない。
あるいは食感?
それとも単純にその日の気分?
子どもの味覚は本当に謎です。
親が一生懸命考えた理屈なんて軽々と飛び越えてきます。
そして改めて思いました。
キャラ弁って難しい。
作るのが難しいだけじゃない。
見た目を可愛くする。
キャラクターに見せる。
食べやすくする。
さらに子どもの好みの味付けにする。
全部クリアしなければならない。
これ、もはや総合芸術では?
今回なんて、私の中ではほぼ満点だったんです。
見た目は大満足。
歴代最高クラス。
でも子どもたちの評価基準は違う。
「可愛い」と「美味しい」は別問題。
こちらが満足する出来でも、子どもたちの好みの味になるとは限らないんです。
奥が深すぎる。
いや深すぎて底が見えない。
キャラ弁の世界、恐るべし。
それでもきっとまた作るんだろうな。
娘たちが喜ぶ顔を見たいから。
そして次こそは見た目も味も完璧を目指したいから。
とはいえ、お願いだから次回は顔を全部食べてほしい。
帰ってきた時にキャラクターが半分消えていると、母のメンタルにもなかなかのダメージが入るのである。
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